こんにちは!
突然ですが、あなたは、油麩を食べたことがありますか?
普通のお麩は食べたことがあっても、油麩は食べたことがない人も多いのでは?と思っています。
この油麩、煮物やお味噌汁の具としても使えるのですが、なんといっても一番のオススメは「油麩丼」
カツ丼や親子丼が好きな人なら、絶対に好きになります。
ベジタリアンの肉の代わりにもってこいなんですよ。
油麩は普通のお麩に比べて、揚げた部分に適度な食感が残るので、食べ応えがあります。
そして、煮ると油の旨味、コクがじんわり出てていくのが特徴です。
神奈川県出身のパパは食べたその日から油麩丼が大好きになりました。
忙しい時、冷蔵庫がさみしい時。
調理が簡単なので、パッパッと作れるのもオススメしたいポイントの1つ。
宮城県出身者の私と、油麩丼にハマったパパが、
「いったいどの油麩が1番おいしいのかな?」
「油麩の美味しさと魅力を探求してみよう!」
と思い立って作ったのが、この「油麩食べ比べ」の記事です。
油麩好きな方も、油麩をまだ食べたことがない方も、油麩の魅力や食べ方、各メーカーの特徴が少しでも伝われば嬉しいです。
目次
油麩(仙台麩)とは? 原材料、製造方法、味、食感などの多彩な魅力
油麩は、宮城県の登米地方を発祥とする食材で、明治時代に考案された食材です。
名前の通り、油で揚げたお麩です。
お麸は、小麦粉のたんぱく質=グルテン。
それを揚げたのが「油麩」です。基本的には植物油で揚げる、ヘルシーな食材です。
昔は保存食としても重宝されていたとか。
製造業者によって、それぞれ製造方法は異なります。
昔ながらの手作りや、近代設備による生産までいろいろで、そのあたりは企業秘密のようです。
一口に「油麩」と言っても、使っている原料、油、そして作り方によって、
味、形、色、食感が違うんですよ!
写真だと、どれも同じに見えるかもしれませんが…笑
さて、一般的な油麩は、長さが25~26cm、直径が5cmぐらいの、
フランスパンのような形をしています。
下の写真を見ていただくとわかるように、
メーカーによって、長さの短いものや、形がクルッと曲がっていたり。
表面がなめらかなものや、まるでお煎餅(せんべい)の「おかき」のような油麩もありますよね。
↓今回食べ比べてみた6種類の油麩です。
各メーカー名は、番号順に
① しきしま(岐阜県産) ② 北上食品(宮城県産) ③ 山形屋(宮城県産)④ 元祖 熊本油麩店(宮城県産) ⑤ 佐々木製麸所(宮城県産) ⑥ 佐藤製麸所(宮城県産)
切り口を見てみると、きめ細かいものや気泡がたくさんあるものなど、各メーカーの違いが現れます。
油麩の各メーカーの特徴・食味・原材料を比較してみました
各メーカー別々に、同じ工程で調理しました。
調理の方法は、油麩を水で戻し、軽く水を切る。→味付けしたダシ汁(薄味)で5分煮る。
※味付けに差がでないよう、味付をしたダシ汁はあらかじめ作っておき、同一のものを使用しました。
原材料の表記は、パッケージに書いてある通りに書き写しました。
① しきしま (岐阜県産)
しきしまの油揚げは、何と言っても「くるん」と曲がった形が特徴です。
キメが整っていて、食感は柔らかい。
味はあっさりしていました。煮くずれしにくいです。
原材料
小麦たんぱく、強力小麦粉、大豆油
② 北上食品 (宮城県産)
今回試食した中で一番キメが細かく、柔らかい、ジュワ~っとした食感でした。キメが細かいので、お出しをよく吸います。
味も一番あっさりしていて、煮くづれしづらいです。
原材料
小麦粉(宮城県産)、グルテン、サラダ油(大豆由来)、食塩
③ 山形屋 (宮城県産)
たぶん、油麩のシェアNo.1?
弾力のある食感で、油の風味も適度に感じられました。
見た目、味、食感のバランスがとれた油麩。
やや煮くずれしやすいです。
原材料
小麦粉、グルテン、植物油(大豆油)
④ 元祖 熊本油麩店 (宮城県産)
弾力のある食感で、油の風味も適度に感じられました。
しっかりと揚げ色がついていて、香ばしい感じと油の風味が絶妙。
煮くずれはややしにくいです。
原材料
小麦粉、小麦粉グルテン、植物油(大豆を含む)
⑤ 佐々木製麸所 (宮城県産)
弾力のある食感で、見た目、食感のバランスがとれています。
味はどちらかと言うと、あっさりめ。
煮くずれしやすいです。
原材料
小麦粉、グルテン、大豆白絞油
⑥ 佐藤製麸所 (宮城県産)
食感はやわらかめ。
一番こんがりと揚げてあるので、油の風味が濃厚。
煮くずれというか、包丁でカットする段階からくずれやすかったです。
原材料
小麦粉、小麦タンパク(グルテン)、植物油
油麩を食べ比べしてみた感想と、私のオススメ
①あっさり、柔らかめが好きな方にオススメは → しきしま、北上食品
②油の香りがしっかり、柔らかめが好きな方にオススメは → 佐藤製麸所
③油の香りがしっかり、弾力があるのが好きな方にオススメは → 山形屋、熊本油麩店
④あっさりめで、弾力があるのが好きな方にオススメは → 佐々木製麸所
今回食べ比べをしてみて、味や食感の違いはもちろん、油麩のメーカーが実はたくさんあることを知りました。
私は宮城県仙台市内に住んでいますが、お店にならんでいるのは圧倒的に山形屋さんの商品が多いんですよ〜。
残念ながら、今まで色々なメーカーの油麩をいただく機会がありませんでした。
食べ比べてみると、我が家の意見は一致。お気に入りのメーカーを見つけることができました!
熊本油麩店さんの油麩でした。
http://www12.plala.or.jp/aburahu/
ちなみに、私は決して、熊本油麩店さんの回し者ではありません(笑)
食べ比べて、自分好みのメーカーを見つけていただくのが一番だと思いますが、食べ比べするのは大変ですよね。
実際、色々なお店を回って、各メーカーの油麩を集め、同じ条件で調理するというのは、かなり大変でした。
これはあくまで、我が家の感想のまとめですが、今回の記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです!
油麩はどこで買えるの?
宮城県外の方は、ネットでお取り寄せになってしまうのかな?
ちなみに、北上食品、佐々木製麸所、山形屋の油麩食べ比べセットという商品もありました。
福栄屋 油麩食べ比べセット 2,370円
↑ セット内容
(株)北上食品工業:あぶら麩6本入り(2個)
あぶら麩丼たれ付きセット3人前(2個)
佐々木製麩所:手焼油麩2本入(1個)
(株)山形屋商店:仙台麩2本入(1個)
東京、首都圏で油麩が買えるお店
確実に買えるのは、池袋にある宮城県のアンテナショップ、宮城ふるさとプラザ。
店舗によって取り扱っていない場合もありますが、富澤商店。
油麩の美味しい食べ方
卵不使用!ベジ油麩丼の作り方
油麩丼だけではありません!
定番の油麩丼、宮城県北部の郷土料理、ひっつみ(平べったく伸ばしたすいとんの入った汁物)の他、
にくじゃがの具(お肉の代わりに)、炒めたり、お鍋にいれたり。
スイーツとして、かりんとうやぜんざい(意外とあんことの相性がいいんですよ)にもなるんです。
ラスクのように、油麩を焼いてから上に好きな具をトッピングすれば簡単なおつまみに!
下の写真は、スペインのピンチョスのように、トマトやオリーブ、アボカドなどをのせてみました。
美味しかったですよ。特に夫が気に入っていました。私はちょい脂っこいかな?と思いました。
「油麩を焼くのは、じつはオススメの食べ方です」(夫)
みなさんもぜひ、お好みの具をのせて楽しんでみてくださいね♪
こんな風に、油麩の使い道、食べ方はいろいろあるんです。
オススメはもちろん、(やっぱり?)油麩丼!!
ちなみに、油麩を焼かずにそのまんま食べてみたら、スゴイ湿気ったおせんべいのような感じ。でした。
見た目は美味しそうですが、そのまま食べるのはやめておいた方がいいでしょう(笑)
新しい油麩レシピを、また紹介していこうと思いますので、楽しみにしてください。
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