アイリスオーヤマの生ゴミ処理器EM-18の使い方、実際に使ってみた感想などをまとめてみました。購入前の参考になれば幸いです。
生ゴミは家庭ごみの4割以上を占めるそうですね。ゴミ袋に入れてしまえば、「ただのゴミ」ですが…発酵・分解されれば「すばらしい肥料」になります。
そう思って、今までゴミだった「生ごみ」で野菜を作ってみました!
この記事は、はじめて生ゴミ発酵器=コンポストを使った私の体験談です。
目次
市民農園で野菜作りをしている私が、コンポストを使ってみた
有機・無農薬・自然栽培の野菜作りに興味がある私は、家の近くに市民農園を借りて、自分でもささやかな野菜つくりをしています。
ある日、キューバは有機農業がすごく発展していることを知りました。
キューバは都市(首都ハバナの人口は200万人)で、ミミズに作ってもらった生ゴミ堆肥も活用し、野菜の自給に成功しています。しかも、農薬不使用、有機農業で!
「さぁ!私たちもがんばろー!!」と思いたち、さっそく実践!
今までは市民農園の畑に、生ゴミを撒いていました。そうすると、畑に住んでいるミミズや微生物が、生ゴミを分解してくれます。夏場なんて、あっと言う間に!
畑に詳しい方は「そんなことしたら窒素飢餓に陥って、野菜がうまく育たないのでは?」と思うのではないでしょうか。
もちろん畑の面積や生ゴミの量にもよりますが、窒素飢餓に関しては、私は特に問題を感じませんでした。畑への還元方法も後ほど紹介いたします。
畑に撒く場合は、注意が必要!
ちなみに我が家では、1ヶ月に出る生ゴミの量は、このアイリスオーヤマ製のバケツ一杯18リットルほど。
それを10坪ほどの畑に還元していきました。
なるべく、植えてある植物や野菜の根から遠い所に穴を掘って埋めました。
ただ、生ゴミを食べて、よく肥えたミミズが、土の中でうようよします。そのミミズを食べに、もぐらがやってきました。
もぐらが掘った穴が障害となって、生育不良を起こした株はありました。でも、もぐらの被害はうちだけじゃなく、化成肥料や農薬を使用している畑も同様の被害受けています。
未発酵の生ゴミをそのまま撒くのであれば、EM発酵タイプじゃなくて、畑に据え置きタイプにしたいところだったのですが、家は畑にいかない時は2週間くらい行かないこともあるので・・・
そんな感じで、ただ土に埋めるだけでも十分なのですが、「生ゴミをある程度貯めておける蓋付きのバケツが欲しいな」と思っていました。しかも、溜まった水を下から抜き取れるのもいいな!と思いました。
自治体によって補助金が出る
ある日、役所に行った時、ふと目にしたチラシ…。
そこには「生ゴミ処理機購入に補助金が出る」と書いてありました。
(お住いの自治体によって、補助金の有無は違ってきます。こちらのサイトで、お住いの自治体の補助金について調べることができますよ。)
「じゃあ、買って実験してみよう!」と決意。そこで、いろいろと調べてみました。
生ゴミ処理機にも、色々なタイプがあります。
- 電気式の乾燥して粉々にしてくれるもの。
- 土の上に据え置くタイプで、ポリバケツを反対にかぶせたようなもの。
- バケツ型で、EM菌を使って発酵を促進させるもの。
今回、家で購入したのがEM菌を使って発酵させるタイプ。
アイリスオーヤマ製の、生ゴミ発酵器EM-18です↓
前置きがだいぶ長くなってしまいましたが…
生ゴミ発酵機の構造と実際の使い方を見ていきましょう。
生ゴミ発酵機の構造と使い方
生ゴミ発酵機の底です。
この上に黒いプラスチックのアミをのせて、生ゴミをためていきます。
生ゴミを入れて、EM発酵促進剤をふりかけます。
(生ゴミは小さく切ったほうが発酵が早まります。説明書にも水気をきって、小さく切ってくださいと書いてありました)
私は小さく切ってないです。水気も程々にしかきってないです。
面倒くさい&コンポーストをすき込むのがミミズのたくさんいる畑なので、かなりテキトウ。
水気対策は、下の方によく乾燥した落ち葉を入れるようにしています。
このEM発酵促進剤は、500gの生ゴミに対して15〜20gをふりかけます。
これもアイリスオーヤマの発酵促進剤です。
パッケージには、「においを防いで生ごみ発酵」と書いてあります。
冬は気になりませんが、夏はかなり匂います!
内蓋をして、外の蓋もしめます。
夏場は10日〜15日程度
冬場は15日〜20日程度で一次発酵が終了します。
と説明書には書いてありましたが…
冬場、私の住む地域では1ヶ月経っても、ほとんど発酵された様子はありませんでした。(コンポーストは外に置いています)
プランターでコンポーストを使用する場合
1次発酵の完了した発酵生ゴミは、プランターで使用する場合
2(発酵生ゴミ):8(土)の割合で混ぜます。そして、2週間ほど寝かせます。
その後、植物を植え付けると書いてありました。
畑にコンポーストをまく場合
畑に返す場合は、植物の根から10cm以上間隔をあけたところに施します。
できあがった肥料は黒っぽい、まだところどころ塊の残ったドロっとした状態です。牛糞などよりまきづらいかもしれません。
乾燥させてから撒く方法もあるかもしれませんが、匂いがきついのと、虫がよってくるので、その方法もあまり現実的ではありません。
追肥的な利用ではなく、作物を植える前の土作りの際にすき込むという使い方になります。
EMとは
EMはEffective Microorganisms の略語で、日本語に訳すと有用微生物群になります。
主に乳酸菌・酵母菌・光合成細菌を中心とした、微生物群のことです。
これらの菌などは嫌気性(酸素の少ない所でよく活動する性質)なので、密閉した生ゴミ発酵機の中でよく活躍してくれるのです。
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