「ベジブロス」って、ご存知ですか?
野菜の皮やヘタ、芯の部分など、普段は捨ててしまう部分から作る「だし」なんです。
普段捨ててしまっている野菜くずから、野菜の栄養がたくさんとれるスープ。
しかも、とっても美味しいんです!
野菜くずには「ファイトケミカル」と呼ばれる、今注目の機能成分がたっぷり含まれています♪ 写真のブロスは赤っぽい色をしていますよね。これは、赤大根の皮や紫玉ねぎの皮、ビーツなど、赤い色素がたくさん入っているから。
使う野菜くずによって、色や風味は変わってきます。
ベジブロスのスープは、澄んだ色も、とてもきれいなんです。
材料
やさいくず ・・・ 適量
水 ・・・ 野菜くずがひたひたになるくらい。
酒 ・・・ 水1リットルに対して小さじ1
作り方
1 野菜くずはよく洗って水気を切っておく。(調理する際に、玉ねぎの皮などもまるごとよく洗っておきましょう!)
2 野菜くず、水、酒を鍋に入れ、20分くらい煮込みます。
3 最後に、晒(さらし)布やキッチンペーパーで、スープを濾します。
ベジブロスにはどんな野菜を入れたらいいの?
野菜の皮やヘタ、種などの野菜クズを使います。
オススメはたまねぎの皮、セロリの葉っぱ、人参のヘタなど。
味が良くなりますよ〜。
ベジブロスのだしは、野菜ならではの、ほんのりした甘み、やわらかな風味が特徴です。さりげなく、優しく、味わいを深くしてくれて、料理を引き立ててくれます。
色移りが気にならなければ、ブロスを作る時に、ブロッコリーや大根などを一緒に茹でてしまってもいいと思います。
注意したいのは農薬。
野菜の皮を使用する場合、野菜の皮の部分には農薬が残りやすいです。水で洗っただけでは農薬を除去することができなかったり、茹でることで、ベジブロスに溶け出してしまうこともあります。
過剰に神経質になる必要もないと思いますが、ベジブロスに使用する野菜は、なるべく農薬不使用のものを選ぶと安心ですね。
ファイトケミカルとは?
ファイトケミカル(phytochemical)とは、野菜、イモ類、果物、海藻、豆などの植物性食品の色素やアク、香りに含まれる化学物質です。
たんぱく質やビタミンなど、体を維持するために必要な必須栄養素も含まれます。
それ以外にも、ブルーベリーや紫色の野菜に含まれるアントシアニン、緑茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるイソフラボン、といった物質も、健康を増進させるといわれていますよね。これらの第7の栄養素と言われる成分の多くがファイトケミカルです。
野菜の皮には、虫や細菌、紫外線から身を守るために。また種やヘタには、これから成長するために、それぞれ栄養がつまっているそうです。この、食べにくい部分にこそ、栄養がたっぷり含まれていているんですね。
ファイトケミカルは、抗酸化作用や免疫力を高める作用があるとされています。
野菜に含まれるファイトケミカルは、加熱することで、細胞の外に出る性質があります。そのため、生野菜ジュースよりもベジブロスの方が、このファイトケミカルは効率的に摂取できるんですね。
厳しい自然環境のなかで生き、さまざまな変化に対応して生き抜いてきた植物。ファイトケミカルは、そんな植物のたくましさから生まれたともいえます。
あざやかな色。そして、野菜ならではの、豊かな香り、ほんのりした苦み、辛み成分…。ベジブロスは、私たちの感覚を楽しませてくれて、料理に深みのある味わいを加えてくれます。
しかも、抗酸化作用や免疫力アップで、生活習慣病やアンチエイジングにも効果が期待できる。
とてもステキだと思いませんか?
野菜好きの人も、そうでない人も、ぜひ野菜の新しい魅力「ベジブロス」をお試しあれ♪
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