暗くなった心に明るさを取り戻すという意味で、「サンシャイン サプリメント」と呼ばれているセントジョーンズワート。
染め物に使ったら一体どんな色と出会えるのかな??
ということで、やってみました。
今回は初夏、セントジョーンズワートの花が咲いている時期に染めてみました。きっと、他のハーブ類と同じような黄色〜カーキになるのかな?と予測していたら・・・
ぶどう色に染め上がったり、ぶどう色から黄色→カーキになったり。
綿とウールでも色味がだいぶ違い、セントジョンズワート染めは驚きの連続でした。
なかなか他の草木では観ることのできない、ドラマチックな展開を見せ、楽しませてくれたセントジョンズワートに感謝です!
材料
◯セントジョンズワートの茎、葉、花
◯布
◯鍋
◯ボール
◯菜箸 (長めが使いやすいです)
◯媒染剤 ・・・ ミョウバン、鉄、銅
家庭にあるものでできる媒染剤の作り方
◯ゴム手袋 (必要であれば)
化学繊維以外の布(綿、麻、ウール、シルク)を使用します。
シルクやウール、使い込んだコットンは染まりますが、新品のコットン、麻はそのまま入れてもほとんど染まりません。豆乳を使ってたんぱく処理が必要になります。
手順
媒染液を作っておく(媒染液作り方)→コットン等はたんぱく処理をする(たんぱく処理の方法)→染液を作る→染める→媒染液につける→染める→水洗い→陰干し
染め方
1 媒染剤を手作りする場合、作っておく。
2 セントジョンズワートを2〜3cmの大きさに切る。
3 たんぱく質処理が必要な布(綿・麻)を使用する場合、処理します。 →詳しいタンパク質処理の方法はこちらをご覧ください。
4 鍋に刻んセントジョンズワートの葉と水を入れ、約40分煮込みます。
5 ザルにさらし布などをかぶせ、煮出したセントジョーンズワートの染液を濾します。
6 染液に染めたい布などを入れ、30分位煮込みます。
セントジョーンズワートの黄色い花を見て、きっと、黄色〜カーキに染まるのかな?と思いきや・・・
ぶどう色に染まり、びっくり! しかし、この後媒染剤に漬けると色が変化します。
7 アルミニウムや銅、鉄などお好みの媒染液に漬けて、さらに20分煮込みます。
写真はアルミニウム媒染
8 毛糸はお湯、その他は水でよく洗って、陰干しします。
左から無媒染、アルミニウム、銅。後ろのコットンの腹巻きはアルミニウム媒染で染めました。
↓
乾くとまた色が変わりました!
左からアルミニウム、銅、無媒染
柔らかい色合いに、心が落ち着きます。素敵な色ですね。
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