今日は秋深まり、花がわき終わった葛の葉を使って染めてみました。
アルミニウム媒染で染め上がりはビビットな黄緑色に♪
今回私が葛の葉を使って染色したときの行程・分量などのレポートです。
よかったら参考にしてみてくださいね。
葛の葉染めに使った分量
葛の葉 500g
毛糸 60g
ミョウバン 大さじ2
葛の葉染の行程
1.葛の葉を軽く洗う
2,鍋に葛の葉がひたひたになるくらいの水を加え、沸騰してから15分火にかける。
その後冷めるまで放置。
3,ここで、ハンドミキサーで葉を柔らかくしようとしましたが、繊維が頑丈な葛。ミキサーの刃に絡まる絡まる…
全体の3割くらい粉々にできたかできないかくらいで早々に諦めました。
その後再び火にかけ、沸騰してから約10分で火を止め、冷めるまで放置。
4,ザルの上に濾し布のを敷いて、葛の葉っぱと染色液を分ける
↓
葛の染色液(1番液)
※1番液をとった後、もう一度鍋に葉っぱを戻し、水を加えて煮込めば2番液ができます。
5,ぬるま湯に毛糸を入れて濡らす。
6,染色液の中に毛糸を入れて20分間煮込みます。40度位に冷めるまで放置。
7,ぬるま湯で毛糸を洗う。(お湯が透明になるまで)
8,アルミニウム媒染液の中に毛糸を入れ、5分間煮て40度くらいになるまで冷ます。(アルミニウム媒染の作り方)
9,40度くらいのぬるま湯でお湯が透明になるまで洗う
10,洗濯機の脱水に30秒かけ、日陰で干す。
キッチンでも簡単に媒染剤は手作りできます。
コットンや麻など植物性の素材は染まりにくいので、たんぱく処理をしておきましょう。
買ってきた毛糸などは、きれいに染めるために1度洗ったり枷(かせ)を作ったりします。
ウールのふんわりした質感を損なわないために気をつけたいポイントは草木染めのみにあらず、主婦必見です!
葛が収穫できる場所
葛は日本全国に生える蔓性の植物。夏から秋にかけて紫色の花を咲かせます。
葛はいわゆる山や森など自然豊かな場所には少ない植物。日当たりのよい、人の手が入った藪などでよく見かけます。
私が住んでいる所では藪一面が葛に覆われているのをよく見かけます。
葛の葉っぱがどうしても手に入らない場合、ネットで乾燥の葉っぱを購入することができます。
うさぎの餌として、販売されているようです。
ここまでお金を出して葛の葉をゲットしたい人は少ないと思いますが・・・参考までに。
利用方法はたくさんあるのに、迷惑がられる植物
葛は根っこからデンプンをとって葛粉、蔓でかごを編んだり、糸にしたり何かと用途が豊富にありますよね。
こんなに用途が豊富な植物であるのにもかかわらず、厄介な植物とし嫌われていますよね。
日本だけではなく、アメリカでも葛の侵略によって生態系が脅かされているそうです。
蔓性の葛はとにかく繁殖力がスゴイ!3mくらいある高い木にも這っていって、大きな葉を広げます。すると、葛に巻かれた木は光合成ができずに弱っていってしまいます。
その結果、一面葛に覆われた土地になってしまうのです。その現象は「緑の砂漠」とも呼ばれています。
2008年には葛からバイオマスエタノールの抽出に成功したそうです。世界各地に蔓延る葛。どうにか有効利用したいものですよね。
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