黒千石大豆

黒千石大豆とは




黒千石大豆とは

黒千石大豆は黒大豆の仲間で、北海道原種の豆です。

黒千石大豆とは

大きさは一般的な黒大豆に比べると、とても小さいです。右側が黒千石大豆。

黒千石豆の栄養

外側はつややかな黒色ですが、中は鮮やかなきみどり色をしているのも特徴。

黒千石大豆は普通の大豆よりも日照時間を多く必要とし、天候に左右されやすく、栽培が難しいそうです。昔は、大豆の実がならなくても、栄養豊富な馬のエサや土壌を豊かにする緑肥として活用されてきました。

しかし、栽培が難しいことから1970年代に栽培する農家がいなくなってしまいました。

そのため「幻の黒千石」といわれているんですね。

しばらく日の目を見ることがなかった黒千石大豆ですが、その栄養価と美味しさから、また注目を浴びるようになりました。

2001年に農業研究家の田中淳さんが原種を発見し、わずか50粒の種から栽培を再開したそうです。数々の苦労を重ね、2015年には200トンを超える収量まで回復したそうですが、需要においついていません。

しかも嬉しいことに、北海道の「黒千石事業協同組合」は、黒千石大豆の減農薬、減肥、有機質肥料を使っての栽培に積極的に取り組んでくれています。

数年前までは、よく行く自然食品店で北海道産、農薬・化学肥料不使用の黒千石大豆をゲットできたのですが、1年前くらいから入荷しなくなってしまいました。

黒千石大豆の栄養

一般的な大豆よりもたんぱく質は若干少なめで、脂質が多く、ナトリウムは国産大豆の5倍近くあります。

女性ホルモンと同じ働きをする、大豆イソフラボンや、老化原因の一つとされる活性酸素を減少させたり、脂肪の代謝を促進したりする、アントシアニンの含有量が多く、特にアントシアニンは一般的に流通している黒大豆の2倍も含まれているそうです。

しかも、他の豆類にはまだ発見されていない免疫バランス調整機能や、リンパ球を刺激して、がんへの免疫機能を高める、アレルギー症状を抑えるなどの効果のあるインターフェロンγ(ガンマ)を誘発する物質が含まれているそうです! (北海道大学遺伝病制御研究室)

黒千石大豆の味

黒千石大豆ごはん

いんげん豆と比べると、甘みが強く、小豆(あずき)と比べると、クセはほとんどありません。小粒ならではの独特のプチッとした食感が楽しめます。なかでもオススメなのが、黒千石豆で作る豆ごはんです。小粒で、柔らかく、ぷちぷちとした感じは、ごはんとの相性が抜群です。

黒千石大豆ごはんの作り方&比較

黒千石大豆から作ったきなこは、普通のきなこより甘みがあって、おいしいです! 最初に口にした時、衝撃に似た感動を覚えた記憶があります。

黒千石きなこ、パンにお菓子にささっと混ぜて、栄養価up! 我が家では大活躍です。

ぜひ作ってみてくださいね!

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