枇杷(びわ)の葉を使った染め方

枇杷染めした毛糸&服




びわは染めると、ビワ色オレンジ、冬はきれいなピンク色が現れます。
びわの葉でピンクに染めたい場合、冬に収穫したびわの葉の2番液をアルカリ性にし、銅媒染で染めてみてください。
かわいらしいピンクが現れます。

ここでは、びわの葉を手に入れる方法から実際の染め方、びわの葉の薬効まで丁寧に紹介したいと思います。

健康や肌によいとされる、びわの葉で染めた衣類。
どんな着心地がするのか? ぜひ、試してみてください♪

材料

枇杷の葉 (乾燥でも生でもok)
◯鍋
◯ボール
◯菜箸 (長めが使いやすいです)
◯媒染剤 ・・・ ミョウバン、鉄、銅など
詳しい手作り媒染液の作り方
◯ゴム手袋 (必要であれば)
〇さらし布やキッチンペーパー

〇染めたい布など
化学繊維以外の布(綿、麻、ウール、シルク)を使用します。

シルクやウール、使い込んだコットンは染まりますが、新品のコットン、麻はそのまま入れてもほとんど染まりません。
豆乳を使ってたんぱく処理が必要になります。
たんぱく処理の方法はこちら

ただし、びわ染めに着古した服や、使い込んだ布を使用するのはオススメしません!

手順

媒染液を作っておく(媒染液作り方)→コットン等はたんぱく処理をする(たんぱく処理の方法)→ビワの葉を細かく切る→染液を作る→染める→媒染液につける→染める→水洗い→陰干し

染め方

1 媒染剤を手作りする場合、作っておく。

2 びわの葉を切る (たくさん染める場合、この作業がちょっと大変です。)

びわの葉染め 方法

葉を切っていると、かすかにびわの香りが漂います

3 たんぱく質処理が必要な布を使用する場合、処理します。 →詳しいタンパク質処理の方法はこちらをご覧ください。

4 鍋に刻んだびわの葉と水(びわの葉の5~10倍位)を入れ、約1時間煮込みます。(1番液)

びわの葉染め 方法

5 ザルで媒染液をこし、さらしなど、キメの細かい布で再びこします。(枇杷の葉のうぶ毛はザルだと濾せません)
※ビワの葉の量が少ない場合は、最初からさらし等を敷いたザルでこして大丈夫です。

6 5で濾した葉に新たに水を加え、再び煮込みます 2番液は一旦、冷まします。

びわの葉染め 1番媒染液 2番媒染液


1番目と2番目、きもち、2番目のほうが薄いですね

1番液は茶色っぽいオレンジに2番液の方がピンクが強く出ます

7 染めたい布を一度水で濡らし、軽く絞ってから抽出液に浸し、火にかけます。1時間位。たまにかき混ぜます。

染めたい布をゆったり泳がせる事ができるくらいの抽出液の量を用意します。

びわの葉染め 染め方

8 媒染液を入れて、更に40分くらい弱火で煮る。

びわの葉染め、アルミニウム媒染

アルミニウム媒染

びわの葉染めアルミニウム、銅媒染

上の黄色っぽいのがアルミニウム媒染で下の枇杷色が銅媒染です。

9 ピンク色に仕上げたい場合、ここでアルカリ処理をします。草木灰を使うのが一般的です。
が、台所にあったセスキ(掃除用品)を使ってみました。
使用量は500㏄に粉末セスキを小さじ1くらいです。

びわの葉染め 作業

びわは媒染剤なしでもよく染まります。下の写真は毛糸を媒染剤なしで染めました

枇杷染め 媒染なし

10 水でよく洗って、陰干しします。

枇杷染め

枇杷の葉ぞめは色ムラができやすい!

びわの葉染め 色ムラ
上の写真、すごい色むらができちゃっていますよね

この産着は、赤ちゃんが何回も着たものを染めてみました。

コットンは、着古したものだと豆乳などでタンパク処理をしなくてもよく染まるけれど、

枇杷染めにかんしては着古した布はNG!

しかも、ムラ染めのようにいい感じのムラになるならいいのですが、食べこぼしの跡のように、汚いムラになってしまいます。

何回か、着古した服を染めていますが、毎回残念な結果になっています。

枇杷の葉はどこで手に入るの?

お金をかけずに、染め物の原料を集めるのって一苦労だったりしますよね。
びわの葉っぱは手に入れやすい染料の1つなので、手軽に楽しむことができると思います。

北海道や北東北以外の地域では、よく庭先に植えられている植物だと思います。庭先に植えている知り合いがいれば、分けてもらいましょう。

ちなみに、枇杷の剪定時期(病害虫予防や、実がよく実るようにする為に枝を切ります)は1月〜2月です。
この剪定の時なら、貰いやすいし、大量に葉っぱを頂ける可能性大です。

◯染色材料のお店で購入する。 ネットで購入する場合→田中直染料店http://www.tanaka-nao.co.jp/

◯健康食品店や大きめのスーパーやお茶屋さんでびわの葉茶が売られています。

びわの葉

びわの葉染め、びわの葉はどの位の量が必要?

びわの葉は秋から冬にかけて、寒い時期によく染まるといわれています。びわの葉が色素を葉にたくわえて、寒さから身を守っているようです。

その為、染める季節によって、違ってくると思いますが、おおよその目安です。

生の葉を使う場合   ・・・ 染める布の同量〜の葉を用意します。

乾燥した葉を使う場合 ・・・ 染める布の半分の量〜の葉を用意します。

びわの薬効

びわは昔から「大薬王樹」と言われるほど、薬効のある植物として、お寺などで大切に育てられてきました。

びわの葉の研究で、ぞくぞくとその薬効が証明されてきました。中でも、びわに含まれる、アミグダリンという成分がビタミンB17に変わり、このビタミン17がガンを抑制する効果が期待されています。
しかし、最近の研究では、びわの種には毒性の強い物質も含まれているということもわかりました。
種にはアミグダリンが豊富に含まれていますが、毒性も強いようなので、食べない方がよさそうです。

その他、健胃効果、痛みや炎症を抑える効果、美肌効果などがあるようです。そんなびわの葉で染めた布は肌によさそうですよね♪

ぜひ、一家に1本。びわの木を植えてみませんか? びわをおいしく食べた後に、その種をまけば、かんたんに芽が出てきますよ!
ただし、実がなるまでは長〜い道のりですが・・・(だいたい6年くらいかかるそうです)
私の家でも、食べたびわの実の種を蒔いてみました。

枇杷の木

上の写真は種を蒔いてから4年目の枇杷の木です

枇杷の実はまだ成りません。まだまだ染め物に使うには葉っぱが足りません。
それでも、びわの葉茶にしたり、化粧水にしたり。楽しませてくれています。何より、成長を観るのは楽しいですよ!

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