ここでは紅花の生態や、詳しい栽培方法、収穫量などを紹介します。
そのほかに、紅花の効能、間引き菜の食べ方など、様々な角度から紅花の魅力をお伝えできたら嬉しいです。
冷え予防に良い「紅花茶」を楽しんだり、最終的には「紅花染め」をすることが目標!
プランターで育てるので、あれもこれも楽しめるのか…ちょっと不安ですが、最終的な収量も報告する予定です。
紅花栽培について自分であれこれ調べたこと、山形の農業試験場の職員の方に聞いたおもしろい話などを交え、栽培日記も綴っていきます。
紅花はネットなどで購入することができる染料なのですが、ほとんどが中国産でオーガニックの紅花は入手困難な状況。
収穫までたどり着けるかわかりませんが、ドキドキわくわく、紅花栽培1年目がスタートしました。
下の写真が紅花の種。大粒でしっかりとしているので蒔きやすいです。

目次
紅花栽培の4つのポイント
まずは紅花の原産地エジプトの気候を思い浮かべてみましょう。エジプトは砂漠気候のため夏は熱く、雨は1年を通してほとんど降りません。
- 紅花は土壌は乾燥気味で
水のあげすぎには注意!地植えの場合は基本的に水やりは不要です。プランターの場合は、赤玉土を混ぜるなど水はけのよい土作りを心がけましょう。 - 酸性の土壌を嫌う
土をアルカリ化してくれる石灰やもみ殻くん炭などを土に混ぜるといいでしょう。 - 肥料は控えめに
肥料が多すぎると花のつきが悪くなります。 - タネは直まきに
紅花の根っこはまっすぐ下に伸びていきます。移植(植え替え)を嫌うので、一度種を蒔いたら移動はさせないようにしましょう。
紅花の種まき

紅花の蒔き時 | 3月〜4月、9月〜10月 |
発芽適温 | 20〜26℃ |
生育適温 | 10〜25℃ |
※9月〜10月の秋蒔きができるのは、基本的に関東よりも南の地域です。
関東より北の地域、宮城県くらいまでであれば越冬できます。
冬場の雪よけ対策や、寒さで成長がストップするまでの間、株をあまり大きくしない(本葉3枚くらいに留める)ようにするのがポイントです。秋蒔きは種を蒔くタイミングが難しそうですね。
秋蒔きをすると株が大きく育ち、より多くの花をつけることができます。また、寒さにさらされることにより、病害虫に強くなるそうです。
しかし、九州で秋蒔きされた人の話では、花が咲くまでに茎が2mくらいまで伸びてしまい、茎が風などで倒れないように支柱を立てなければならなくなったそうです。

芽が出てきました(4/26) ちょっとスイカの芽に似てるかな? 暖かい日が続いた後雨の日が2日くらい続きました。ふと見てみると芽がでているではないですか♪
種を蒔いてから発芽まで約1週間でした。元気に育ちますように・・・。
※紅花の種は、30℃くらいの気温が高い時期に蒔いてしまうと、種が2次休眠といわれる状態に陥り、発芽しなくなってしまうことがあります。
紅花の間引き

5/11だいぶ成長し、土が見えなくなってきました。そろそろ間引きを行うタイミングです。
株間が20〜30cm間隔になるように間引きます。
紅花の間引き菜の食べ方については最後に説明しています。
紅花の開花時期
「紅花は半夏生(日本の暦で夏至から数えて11日目)頃に花がまず1輪咲く」と農業試験場の方がおっしゃっていました。
半夏生は7月2日ころ。
若干早く咲く品種もあるようですが、基本的に大差はないようです。

7/3朝起きると1輪花が咲いていました。
まさに半夏生すぎると〜の話の通りになり、植物の神秘性を感じ、大興奮!
夫には理解してもらえず…笑泣

7/10 紅花の花も黄色からオレンジに変わってきました。色が変わったら随時収穫します。
すべての花を収穫→乾燥し計量しました。

結果は3g
「ガーーーン」(笑)
ハンカチ1枚くらいなら染められるかな?という感じです。
そういえば、紅花資料館で「江戸時代ほんの少しの紅花が米1俵と同じ価格で取引されていた」と言ってたけれど、納得。
思いがけず間引き菜は野菜としてけっこう楽しめましたが、紅花茶と染色と…という夢はプランター栽培ではちょっと物足りない結果になってしまいました。
紅花は思ったよりも大きく成長する植物で、株が大きければ花も大きく、たくさん収穫できます。
土地がある方はぜひ、畑で栽培してみてください!
さて、私はこの貴重な3g(笑)何に使おうかな?
「染色用もオーガニックがいい」とか言ってたけど、染色用の紅花は買おうかな
ちょっと調べてみると…
紅花は染料店で買うよりも、豊富なスパイスの品揃えでも有名な大津屋さんで買ったほうが安いようです。
50g 590円
500g 3,030円
大容量の方が断然お得ですね。
ちなみに、大津屋さんは東京のアメ横に実店舗があります。
住所: 東京都台東区上野4-6-13
電話番号:03-3834-4077
紅花の間引き菜(若菜)の食べ方

せっかく発芽した芽を間引く作業は、私にとって決して楽しいものではありませんでしたが、先日山形の農業試験場の方から衝撃的事実を教えていただき、楽しく間引くことができました。
「紅花の若菜は食べられるよ」
山形では茹でておひたしにして食べるのが一般的なのだそうです。
ちなみに茹で汁は黄色くなります。葉っぱにもサフラワーイエローが含まれているようです。大量の葉っぱがあれば、黄色に染めることができるかもしれませんね。
紅花の若菜は、茹でずにサラダでも食べることができます。
生の紅花の間引き菜のお味は、予想に反して、ほとんどクセがありません。
味は、リーフレタス+かすか〜に春菊の香りがして、あと味爽やかです。
今はやめてしまったそうですが、紅花スプラウトを販売していた会社もあったそうですよ。
紅花の間引き菜(若菜)のおひたしの作り方

1 沸騰したお湯に洗った紅花の間引き菜を入れ、30秒くらい茹でる
2 さっと冷水にくぐらせ、水をよくきる
お好みの味付けをして、どうぞ
食感は豆苗のような感じで、かすかに独特の風味も感じられます。
紅花の間引き菜(若菜)の血液サラサラスムージー

紅花の葉にも含まれる、サフラワーイエローには血行促進や血液を浄化する効能があるといわれています。
水溶性のサフラワーイエローは、生のままスムージーにすることで、余すことなく栄養を摂取できると思ってスムージーにしてみました。
キウイやグレープフルーツのビタミンCと美肌効果があるといわれる甘酒(甘酒の効能)をプラス。
グレープフルーツに含まれるポリフェノールは血栓を防止する効果もあるようです。
そのため「血液サラサラスムージー」と名付けました。
飲みやすく、血液は当然サラサラの子どもにも好評でした♪
材料&作り方
・紅花の間引き菜 ・・・ 片手で一掴み (35〜40gくらい)
・バナナ ・・・ 1本
・キウイフルーツ ・・・半分
・グレープフルーツジュース ・・・ 250cc
・甘酒(濃縮タイプ) ・・・ 50cc
上記の材料をすべてミキサーにかければれきあがりです。
甘酒の量は果物の甘さや、甘酒の甘さをみながら調節してみてくださいね。
使用するジュースや果物を色々アレンジして楽しんでみましょう。
紅花とは
紅花はキク科の一年草または多年草です。エジプトやエチオピアが原産地だといわれ、日本にはシルクロードを経て4〜5世紀頃にやってきたようです。
日本でも古くから口紅や、赤、ピンク、黄色などに染めるため、紅花は高値で取引されていたようです。
しかし、明治以降、化学染料が普及したり、安く手に入る中国産の紅花が輸入されはじめると、国内の紅花栽培は衰退していいきました。
紅花は、染色のほかにも、食用や薬用としても利用されてきました。
紅花の種子からしぼった油は紅花油と呼ばれ、マーガリンの原料にもなっています。紅花油の特徴は、抗酸化作用のあるビタミンEを多く含んでいることです。
また、紅花はドライフラワーとしても長く楽しむことができますよ。下の方の葉っぱを取り、逆さに吊るして5日位で紅花のドライフラワーが完成します。

紅花の効能
紅花の花を乾燥させてものは、紅花(こうか)と呼ばれ、漢方で使われています。
紅花は、血液の流れをよくすると言われており、冷え性の改善が期待できるほか、動脈硬化、脳梗塞などの血管系の病気で処方されたり、生理不順など、婦人科系の病気でも処方されることがあります。
あの「養命酒」にも含まれているそうですよ。
紅花茶:母乳の出がよくなるかも
紅花茶は母乳の出がよくなるといわれています。
私も授乳していたころ、初期は母乳の出が悪く悩んでいました。
私は、生む前から完全母乳で育てたいという気持ちが強かったので、祖母から「子どもが泣くのはおっぱいが足りないんじゃないの?」なんて言葉にひどく傷ついたり…とても神経質になっていました。
そんなとき、紅花茶に出会い、実際に飲んでみました。紅花茶を飲むと、いつもよりおっぱいが張って、母乳の出も良くなったように感じましたよ。
血行がよくなると、母乳の出もよくなるのかな?
私はいろんなことを試していたので、紅花茶だけの純粋な効果をお伝えすることができず、ごめんなさい。
生後1ヶ月くらいから母乳の出がよくなりました。
母乳でお悩みのママ、どうか諦めないで。がんばってくださいね!!
わ
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