雑草染め:どくだみ染め

どくだみとどくだみ染めの毛糸が3つ籠の中に入っている




どくだみは、漢方薬、繁殖力旺盛な雑草など、人によってイメージが異なることでしょう。

今回は、沖縄を除く日本全国にたくさん生えている「どくだみ」で、草木染めを楽しませていただきました。
分量や方法などを参考にしていただけたら嬉しいです。

どくだみ染めを始める際に私が一番心配だったのは匂い。
結論から言ってしまうと、問題なしです!
むしろ、どくだみを煮ている時は、グレープフルーツといちじくを感じさせるような、決して嫌な香りではありませんでした。染色後の毛糸も、草むしりをしているような香りがつくことはなかったので、安心してくださいね。

どくだみ染めの材料

・生どくだみ茎・葉 800g
染めたい布や毛糸など
(今回は毛糸25g×3玉 計75gを染色)

・媒染剤(ミョウバンなど) 適宜

媒染剤について詳しく知りたい方は↓こちらをご覧ください。
草木染、媒染剤(鉄・銅・アルミニウム)の作り方

・大きめの鍋 2個
(1個はバケツでもOK)
・ゴム手袋
・菜箸
・ザル
・濾し布
(着れなくなった服やタオルでもOK)

コットンや麻などの植物性素材を染めたい方
植物性素材は色素を定着させるのが難しいという性質があります。
そのため、豆乳や濃染材を使って染色前に「濃染処理」をするのが一般的です。
詳しくはこちらの記事↓をご覧ください。
「草木染め 濃染処理の方法(豆乳)」

どくだみ染めの方法

⒈どくだみをざっと洗う

2.どくだみを3cmくらいの長さに切る

3.鍋に切ったどくだみを入れ、それらがひたひたになるくらいまで水を入れる。中火に約30分かける

4.火を止め、染色液が人肌くらいに冷めるまで置いておく
鍋に煮たどくだみが入っている

5.ザルの上に濾し布を敷き、染色液を濾す
三角コーナーに布が敷いてある

今回は三角コーナーと着れなくなってしまったカットソーで代用

どくだみの染色液が透明の小瓶に入っている。

ちょっとピンクがかった染色液。いったいどんな色に出会えるのか。ドキドキわくわく。

6.水で濡らした染めたいものを染色液の中に入れ、中火で火にかけ沸騰後30分くらい煮込む。煮込んだら人肌くらいに冷めるまで置いておく。
※ウールの下処理・染色時の注意点 ウールは水ではなく、ぬるま湯に浸けます。

7.水でよく洗う。※ウールの場合はぬるま湯で洗う。媒染前はこんなお色に↓
どくだみで染色した毛糸(媒染前)

8.鉄・銅・アルミニウムなどの媒染液に染め布や毛糸を入れ、15分くらい中火で加熱する。
この時もウールを染める時はは沸騰しないように注意
アルミニウム媒染処理の毛糸上の写真はアルミニウム媒染液に浸した毛糸。

今回はこの後、セスキのパウダーを大さじ1加え、さらに5分加熱し、人肌に冷めるまで置いておきました。
セスキを加えた後、アルミニウム媒染の毛糸の色が黄色くなった明るい黄色に変化

9.水、またはぬるま湯でよく洗う

10.洗濯機の脱水に30秒〜1分ほどかけ、風通しの良い日陰で乾燥させる

どくだみ染めのお色

どくだみ染めの毛糸。左から鉄媒染、銅媒染、アルミニウム媒染

どくだみ染めで染めた毛糸は、左から鉄媒染、銅媒染、アルミニウム媒染+セスキで上の写真のようなお色になりました。

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