「黒豆」と聞いてイメージするのは、おせち料理に入っている甘い黒豆!
というのは私だけじゃないはず…?
黒豆には、抗酸化作用やダイエットなど、嬉しい効果(効能)のある成分が含まれているんですよ!
品種もたくさんあって、黒豆の世界は奥が深い!
「丹波の黒豆」だけじゃないんですね。(恥ずかしながら私はそれしか知らなかったのですが…)他にも美味しそうな品種があるようなので、色々試してみると楽しそうです!
正直、私は黒豆を食べるのはお正月くらいだったのですが…。
これから、色々な黒豆料理に挑戦していこうと思います。
黒豆とは
黒豆は大豆の仲間で、黒大豆、ぶどう豆と呼ばれることもあります。
黒豆の品種
上の写真は雁喰豆
黒豆には30を超える品種があるそうです…!驚きですよね。
代表的な品種は、丹波黒(たんばぐろ)、光黒(ひかりぐろ)、雁喰(がんくい)、玉大黒(たまだいこく)などです。
アレルギー症状を抑える効果のある「インターフェロンγ(ガンマ)」を誘発する物質が含まれているとして、最近注目されている黒千石も、この黒豆の仲間です。
丹波黒 | 大粒で、食感が粘りがあって柔らかく、独特の甘みがあります。栽培にはとても手間がかかり、難しい。 |
光黒 | マメの表面に光沢があり、糖分が多い品種です。味は山栗のよう。 |
雁喰 | 扁平で表面に小さな窪みがあり、雁がつっついた痕のようだったため、雁喰と名付けられました。糖が多く、深みのある味が特徴です。 |
玉大黒 | 丹波黒に東山140号をかけ合わせて作った品種。ウィルス病に強い品種です。食味は丹波黒に似ています。 |
黒豆の歴史
原産国は中国と言われ、約4000年前から栽培が行われていたそうです。約2000年前に書かれた「神農本草経」(中国最古の薬物書)に黒豆の記述があります。そんなに遠い昔から、黒豆に秘められた栄養やパワーが認められていたんですね。
日本にいつやってきたかは、はっきりと分かりません。でも、平安時代に栽培されていた記録が残っています。当時は、黒豆を食べると言うよりは、お茶として飲むことが主流だったそうです。黒豆茶、美味しいですよね。
飲むと、ほっこりした、落ち着いた気持ちになれるお茶です。
鎌倉時代になると、栽培や、食べ方にも広がりが見られるようになります。
戦国時代には緊急時用の栄養食品として、忍者も黒豆を携帯していたそうですよ〜
おせちに黒豆を入れる習慣が定着したのは、江戸時代とのこと。当時は「座禅豆」と呼ばれていたそうです。
お坊さんが座禅をする時に、黒豆を食べると尿が出ないと信じられていたことから「座禅豆」になったとか。
当時は、甘く味付けした現在のような黒豆ではなかったかもしれません。
現在のような味付けは、八百膳が江戸時代に始めたという説もあるようです。
ちなみに、江戸時代には黒豆からお酒を作っていた人もいたそうですよ!
おせち料理で黒豆を食べるようになった理由
黒い色は「健康」(健康でいれば、畑で仕事ができる=日焼けして黒くなる)や「邪気を払い、災いを防ぐ」と言われていました。豆は「マメで達者で皺がよるまで長生きを」という願いが込められているそうです。
お正月、黒豆を煮る時はそんな気持ちを込めて料理したいですよね。
黒豆の栄養
エネルギー:417kcal
水分:12.5g
たんぱく質:35.3g
脂質:19.0g
炭水化物:28.2g
灰分:5.0g
この他、集中力や記憶力up効果のある大豆レシチン、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボン、基礎代謝を回復させる大豆ペプチド、食欲を抑え、脂肪の吸収を抑制する大豆サポニンなど、白い大豆に含まれる成分が含まれています。
黒大豆はその他、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルも多く含まれ、第三の栄養素(ファイトケミカル)と言われる、ポリフェノールも多く含まれています。
黒大豆ポリフェノールの効能(効果)
黒大豆ポリフェノールは黒色の皮に含まれる成分(アントシアニン)のことで、抗酸化作用が期待できます。
主な効能は
- 老化の防止
- 血液をサラサラにする効果
- 血圧の抑制
- 内臓脂肪を減らす
- 高血糖防止
- 美白効果
黒大豆ポリフェノールは体内への吸収が早く、水溶性です。黒豆茶にすれば、豆をことこと煮なくても、手軽に摂取できますよね。
注意したいのは、大豆類の過剰摂取!
黒豆や他の大豆製品にも含まれる大豆イソフラボンは摂取しすぎると、ホルモンバランスが崩れてしまうことがあるそうです。
大豆イソフラボンの1日の摂取量の上限は70〜75mgです。
煮た黒豆30g中に約11mgのイソフラボンが含まれています。30gは上の写真位の量。(意外と少ない??)
1/4カップ弱。28粒くらいありました。
お味噌や豆乳、お豆腐など、何かと大豆を摂取する機会は多いですよね。特に、菜食の方はちょっと注意が必要です。
私もついつい、ぱくぱく、食べてしまいますが・・・ 気をつけます!
黒豆は嬉しい効能一杯ですが、豆も食事もバランスよく摂ることが一番ですよね。
黒豆を使ったレシピ
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