自然派バニラエッセンス=バニラエクストラクトの作り方

手作りバニラエッセンス




甘いものが大好きな私にとって、バニラはパラダイスのような香り!
バニラの香りには、怒りやストレスを緩和したり、幸せで前向きな気持にする効果があるそうですよ。

お菓子づくりによく登場するバニラエッセンスですが、意外と科学的に合成されたものが出回っていますよね。
ここでは、手作りのナチュラルなバニラエッセンス=バニラエクストラクトの作り方をご紹介します。

ここでちょっとご説明。バニラの香料には、バニラエッセンス、バニラオイル、バニラエクストラクトと複数の種類があります。

「何が違うの?」と気になりませんか?
この記事で、作り方の後に解説していますので、よかったらそちらもご覧ください。

バニラエクストラクト

バニラエッセンスの材料

・バニラビーンズ 5,6本
・ウォッカ 200cc

バニラエッセンスの作り方

清潔な容器にウォッカとバニラビーンズを入れ、2ヶ月ほど漬け込む。

以上!(笑)

コレデイイノダ!

作ったばかりの頃は強いアルコール臭とともに、バニラの甘い香りが漂います。正直、ちょっとウッという感じもありますが、日が立つにつれて、マイルドになります。

手作りバニラエッセンス

バニラエッセンス、バニラオイル、バニラエクストラクトの違いは?

そもそも、バニラってなんでしょうか?というところから…。

バニラとは、甘い香りをつける、天然植物性の香料のことです。お菓子・スイーツによく使いますよね。

バニラの原産地はメキシコと言われています。

なぜバニラが高価なのか?

その答えは栽培方法にあります。

原産地の南アメリカでは、バニラの鞘(バニラビーンズ)は、バニラの花がハチやハチドリによって受粉されることでできます。

タヒチやマダガスカルなどでは、後に人によってバニラが持ち込まれ、栽培が始められました。そのような地域では、バニラの花の受粉を助けるハチドリや昆虫がいなかったのです。

そのため、これらの地域では、人が小さな先の尖った棒を使って、手作業で受粉作業を行っています。

また、鞘がついてから熟すまで、6〜9ヶ月ほどかかります。それから天日干しをして、その後は、特別な毛織の布に包んで発酵させます。さらに!数ヶ月ほど、気密性のある金属容器の中で発酵させるのです…。

すご〜く手間がかかっています。

バニラビーンズが高い理由、納得ですよね…!

上の写真で使われている、乾燥した黒い枝のようなものが、バニラビーンズです。細かくきざんで使ったりもします。

さて、それでは、バニラエッセンス、バニラエクストラクト、バニラオイルは、それぞれどう違うのでしょうか?

バニラエクストラクトとは

アルコールにバニラを漬け込んで、バニラの成分・香りを抽出したものがバニラエクストラクトです。

一般的には、自然なイメージなのですが、人工的なもの=グリセリン、デキストロース、砂糖、コーンシロップなどを使っても良いとされています。

オーガニックのバニラエクストラクトも販売されています。

自然食品店やネットショップで購入できますが、やはりそれなりのお値段はします。
ちなみに、上の写真の「アリサン」というメーカーのバニラエクストラクトは、59mlで1,400円位でした(販売店によって多少の差あり)。

バニラエッセンスとは

バニラエッセンス=バニラの香りの主成分を、アルコールに溶かしたもの。
エタノールやグリセリンなどのアルコール成分が使われます。
バニラエクストラクトと似ていますが、バニラエッセンスの方が「人工物」という感じです。

というのも、、バニラビーンズが高価なため、その代わりに人工香料が使われることが多いんです。
この人工香料は、石油や石炭から抽出されることが多いようです。カラメル色素などの添加物も使われています。

人工的なチカラのおかげで、濃縮度が高く、2〜3滴でバニラの香りがします。

バニラオイルとは

バニラオイルは、バニラをオイル=油に溶かしたもの。香りが飛びにくく、焼き菓子などに使います。

バニラオイルのなかにも、エタノールやグリセリンにバニラ香料を溶かしたものがあります。

「オイル」と名付けられていても、じつは水溶性のものもあったり。ソルビトールなどの甘味料が使われているものもあります。

手作りバニラエッセンスの使用量、使い方

バニラエッセンスの使い道といったら、カスタード、アイスクリーム、プリン、ケーキなど・・・

バニラエッセンスを入れると、卵、乳製品不使用のベジタリアンカスタードやプリンがより華やかになります。

個人的には、さつまいもなどのイモ類のお菓子に、バニラエッセンスを使うのも好きです。

手作り、自然のバニラエッセンスがあると、いつものお菓子づくりが更に楽しくなりますよ!

手作りバニラエッセンスの使用量

お菓子作りなどのレシピをみていると、バニラエッセンスの使用量は「数滴」と書いてあるものがおおいですよね。

科学的に合成されたバニラエッセンスは香りがかなり凝縮されています。

手作りのバニラエッセンスを使用する場合、数滴と表示がある場合、小さじ1くらい必要です。

小さなお子さんやアルコールの苦手な人には注意が必要ですね。

まとめ

バニラの香り成分は「バニリン」と呼ばれています。バニリンの成分(構造式)自体は人工的に作っても、自然界のものと全く変わらないそうです。

でも、自然のバニラエッセンスを使用するパティシエさんも、「人工と自然のバニラエッセンスは全然違う」と言うそうです。

私もそう思いました!

本物のバニラには、香りの主成分「バニリン」の他にも、産地やバニラの品種などによって、微量に変化する他の成分が入っているため、香りに個性や奥行きがでるようです。

私は断然、手作りをおすすめしたいのですが、バニラエッセンスを購入する場合は、成分表をしっかりと見ましょう!
バニラエッセンス。バニラエクスト、バニラオイルのいずれも、自然なものと人工的なものが入り混じっています。

最終的には成分表を見ないと分かりません。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です