雑草染め:ギシギシ染めの方法

雑草ギシギシで染められた毛糸が3つとギシギシの葉が飾ってある




4月30日、雑草ギシギシを使って草木染をしました。
ギシギシはタデ科の多年草で、雑草界のヘビー級的存在。成長するとちょっとやそっとで引っこ抜くことはできませんよね。

ギシギシがたくさん生えている

ギシギシは食べられる雑草だった!

中国では羊蹄(ようてい)と呼ばれ、漢方として利用されることも。小さいうちは食用にもなるそうです。

それでは早速、今回私がやってみたギシギシ染めの方法を紹介いたします。

※これから紹介する方法や分量などは一例で、絶対的な方法ではありません。分量や色味の参考にしていただけたら嬉しいです。

ギシギシ染めの材料

・ギシギシ 1.5kg
・染めたい布や毛糸など
(今回私はウール100%の毛糸を使用。25g×3玉)
・媒染剤(ミョウバンなど) 適宜

媒染剤について詳しく知りたい方は↓こちらをご覧ください。
草木染、媒染剤(鉄・銅・アルミニウム)の作り方

・大きめの鍋 2個
(1個はバケツでもOK)
・菜箸
・ゴム手袋
・ザル
・濾し布
(着れなくなった服やタオルでもOK)

コットンや麻などの植物性素材を染めたい方
植物性素材は色素を定着させるのが難しいという性質があります。
そのため、豆乳や濃染材を使って染色前に「濃染処理」をするのが一般的です。
詳しくはこちらの記事↓をご覧ください。
「草木染め 濃染処理の方法(豆乳)」

ギシギシ染めの手順

1.必要であれば濃染処理や、毛糸のカセを作るなど、染めたい布や毛糸に処理を施す。

ギシギシをざっと洗う

2. ギシギシを3cmくらいの長さに切り、鍋に入れひたひたになるくらい水を入れる切られたギシギシが鍋に入っている3.中火にかけ、沸騰してから30分ほど煮込んだら火を止める。そのまま1時間くらい置いておく

4.ギシギシを煮込んだ染色液を濾す
ザルの上にタオルが敷いてあり、ギシギシの染色液を濾している今回は一番下に鍋、その上にタオルを敷いたザルを使って濾しました。

ギシギシの染色液ギシギシの染色液

4.水で濡らした染めたいものを染色液の中に入れ、中火で火にかけ沸騰後30分くらい煮込む。煮込んだら人肌くらいに冷めるまで置いておく。
※ウールの下処理・染色時の注意点
雑草、ギシギシの染色液に毛糸が入ってる

5.水やお湯などでよく洗う

6.アルミニウム、鉄、銅などの媒染液に入れ、15分ほど煮込んだ後にひと肌くらいに冷めるまで置いておく

7.水やお湯などでよく洗う

8.洗濯機で脱水。30秒〜1分くらい

9.風通しのよい、直射日光が当たらない場所で乾かしたら完成!

ギシギシ染めのお色

雑草ギシギシをアルミニウム、銅、鉄で媒染した毛糸

アルミニウム媒染で、クリアではっきりとし感じの黄色(左)。銅媒染で柔らかな若草色(真ん中)。鉄媒染でカーキ(右)に染め上がりました。

今回のギシギシ染めは毛糸のみを染めてみましたが、大満足の結果!
ギシギシは大人の背丈ほど大きく育つので、何より収集が容易。雑草を活用できるのが嬉しいポイントだと思いました。

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