玉ねぎの皮で染める方法:自由研究にも◎

玉ねぎ染めの布、タンクトップ




玉ねぎの皮を使って草木染めをする方法を紹介します。
都会に住んでいてもすぐに手に入るし、玉ねぎは使用頻度の高い野菜ですよね。

それでは玉ねぎ染めのやり方をみていきましょう!

染め方、分量、媒染剤についてなど詳しく解説していきたいと思います。

玉ねぎ染めの材料

・玉ねぎの皮
※使用する玉ねぎの量についてはこちらを見てくださいね。
・大きめの鍋
・ボールや鍋
・菜箸 (長めが使いやすいです)
・ざる
・玉ねぎの皮を濾すときに使う、いらない布

・媒染剤

媒染剤は色を定着させたり、発色させたりするために入れるものです。
主に金属(アルミニウム、鉄、銅など)を水に溶かして使用します。

媒染剤は家で簡単に作ることができ、中でも1番手軽なのがアルミニウム媒染です。
アルミニウム媒染はミョウバンのことで、スーパーの漬物材料コーナーで売っています。
詳しい手作り媒染液の作り方

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〇染めたい布など
化学繊維以外の布(綿、麻、ウール、シルク等)を使用します。
シルクやウールなど動物性の繊維は濃く染まります。
また、使い込んだコットンは染まりますが、新品のコットン、麻など植物性の繊維はそのまま入れてもほとんど染まりません。
豆乳を使ってたんぱく処理が必要になります。
たんぱく処理の方法はこちら

玉ねぎ染めの方法

玉ねぎの皮

1.玉ねぎの皮を洗う(ざっとでOK)

2.大きめの鍋に玉ねぎの皮がひたひたになる位の水を加えて火にかける。中火で沸騰してから20分たったら火を止め、そのまま30分放置する。
玉ねぎの皮

玉ねぎ染めの工程

3.ザルの上にキッチンペーパーやいらなくなった布などをしいて濾す。

たまねぎ染の工程

玉ねぎ染め 染液

こはく色の染色液

4.これから染める布をしっかりと水で濡らして、軽く水を切る

タンクトップとハンカチ

※絞り染めにする場合はたんぱく処理の後に絞っておきましょう。糸をきつく巻いた所は白く残ります。

5.染めたいものが水の中でゆったりと泳ぐ位の水の量になるように調節してから染めたいものを鍋の中に入れる
30分くらい中火で煮たら、1時間ほどそのまま放置します。

玉ねぎ染め

※煮ているときは放置せず、時々かき混ぜましょう。布の一部分だけ染液から出ていることがあります。
そのまま放置しておくと染めムラの原因になることがあるので注意が必要です。

6.媒染液に15分くら浸けておく

玉ねぎ染め

媒染液について詳しく知りたい方はこちらをみてくださいね。

自由研究のテーマにするときは、染め方の手順の解説や作品として仕上げるだけも十分ですが

  • 豆乳処理をした布としなかった布の色落ちのスピードの違い
    (数回洗濯してみたり、太陽光に当ててみたりしみましょう。)
  • 媒染剤による発色の違い

などを実験結果として添えてみるのもよいでしょう。

玉ねぎ染め

ちなみに玉ねぎ染めは※染色堅牢度(せんしょくけんろうど)がやや低くー1という数値です。
この数値はわりと色あせしやすいということ。

染色堅牢度とは、洗濯や日光にさらされることにより、染めたての色がどのくらい長持ちするのか数値化されたものです。

玉ねぎ染め タンクトップ 色あせ

このタンクトップはワンシーズン(夏)子どもが着用し、洗濯を繰り返したものです。20回くらい洗濯したと思います。
黄色みが退色し、カプチーノのような薄めの茶色に変わりました。

薄めに染めた場合は、どんどん白っぽくなっていきます。

玉ねぎ染めに使う玉ねぎの皮の量は、どのくらい必要?

玉ねぎ&玉ねぎの皮

玉ねぎ染めに必要な玉ねぎの皮の量は、染める布などの重さの半分〜同等とお話しまししたが、具体的には玉ねぎ何個分くらい必要になるのか、目安にしていただけたらと思い、玉ねぎ(中)1個分の玉ねぎの皮の重さを図ってみました。

結果は

玉ねぎ(中1個)の皮=3g

ハンカチ1枚10〜20gを染めるのに必要な玉ねぎは2個〜7個位。
薄めの色がよい場合や、小物だけを染めるのであれば玉ねぎの皮を集めるのは簡単です。

しかし、大人用のTシャツやストールなど大物を染めたいと思うと玉ねぎの皮集めにもちょっと時間がかかってしまいます。
ちなみに今回は55gの玉ねぎの皮を使いましたが、玉ねぎの皮を集めるのに3人家族で1カ月以上かかりました。ちなみに、メルカリなどで玉ねぎの皮が出品されていることがありますよ。

ハンカチ タンクトップ

ハンカチ14g+タンクトップ64g=78g

ちなみに、今回はハンカチとタンクトップを染めた後に、100円ショップで購入した毛糸1玉(ウール100%、25g)を染めてみました。
タンクトップのような濃い色ではありませんが、十分きれいな色に染め上がったと思います。

玉ねぎ染め毛糸

このように、自分の染めたい色に近づけるために染液の濃度を調節することもできます。濃度が濃いほど濃い色に仕上がり、薄いほど柔らかい色に染め上がります。

染色成分がまだ残っているかな?と思ったときは、染まりやすい動物性の素材(羊毛やシルク)の小物を染めてみることをオススメします。

毛糸のほか、羊毛を染めて、草木染めの羊毛小物や羊毛ボールを作ってみましょう!

草木染め羊毛 

毛糸は1玉全部染めなくても、色を見るためのテストとして、ちょっと染めてみるのもよいですよ。
ちょっとづつでも、ラッピングや、編み物のアクセントとして使うことができます。

草木染め毛糸

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